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JOURNAL

23.02.11

F/CE. Flagship Store

POST BOOKS in F/CE. Flagship Store Tokyo

 

POST BOOKS in F/CE. Flagship Store Tokyo

 

F/CE. 2023 Spring & Summerは“FORM FOLLOWS FUNCTION”「形態は機能に従う」をテーマに制作。

この言葉は近代の高層ビルデザインの親、アメリカ人建築家のルイス・ヘンリー・サリヴァンが生み出した思想。この思想と哲学はモダニズム(近代主義)のデザイン指標として用いられるようになった言葉で、

モダンデザインを牽引したドイツのデザイン学校【BAUHAUS】でも2022 Autumn & Winterのテーマに掲げた“LESS IS MORE”と共に、2つ目の教育理念として、美術や建築、工芸の教育が行われ、

マルセル・ブロイヤーの椅子を始めとした多くの革新的なデザインがこれらの理念により生み出されました。

 

この度2023 Spring & Summerの立ち上がりに伴い、F/CE. Flagship Store Tokyoでは、出版社という括りで本を特集、定期的に扱っている本が全て入れ替わるブックショップ【POST BOOKS】とタッグを組みテーマに基づいた書籍の展示、販売をいたします。

 

【POST】@post_books
POSTは、定期的に扱う本がすべて入れ代わる新しいブックショップ。出版社という括りで本を特集し、普段書店では見えにくい「出版社」の世界観も感じながら本を見てもらえるスペースとなっている。このほか、現代美術・写真・デザインといった様々な領域の洋書のアートブックを展開し、店内奥のスペースでは、ブックローンチや出版にあわせた展覧会や企画を開催している。  東京都渋谷区恵比寿南2-10-3

 

 

2019年のバウハウス開校100周年に合わせてスイスの出版社から出版された当時の書籍の復刻や、バウハウスに関するものとしても価値のある書籍など、POST BOOKSが厳選した書籍を展開いたします。

今回は店頭で展開している書籍を、1点づつご紹介させていただきます。

 

 

Walter Gropius / International Architecture Bauhausbücher 1  Lars Muller Publishers ¥7,700

 

1924 年にバウハウスがデッサウに移ったことがきっかけで、ヴァルター・グロピウスとモホリ=ナジ・ラースローがワイマールで構想していた書籍をついに出版することができました。

このBauhausbücher シリーズは、バウハウスの教育に関して見識を深めるものであり、現代社会の日常的な側面にモダンデザインを組み入れるための可能性を提示するものです。

シリーズの1 巻目となる本書で、グロピウスは1920 年代半ばの国際的な建築の概要を説明しており、序文では全ての国の前衛的な考えをまとめる指導原則を解説し、

その後のセクションでは世界中の建築の例を示す図解が続く構成となっています。

 

 

 

Paul Klee / Pedagogical Sketchbook Lars Muller Pubishers  ¥5,720

 

スイス人画家パウル・クレーは、1920 年から1931 年にかけてバウハウスで製本、ステンドグラス、壁画のクラスを担当しており、色と線を組み合わせた表現力をバウハウスに持ち込みました。
彼の有名な書籍、「パウル・クレー・ノートブック」は、造形芸術の手段としての線、明暗、色について解説した本で、豊富なスケッチと注釈により彼の創作方法を明確にした書籍です。

本書は1953 年にシビル・モホリ・ナジが英訳して出版されたものと、ドイツ語の原版(1925 年)のデザインを組み合わせたもので、Bauhausbücher シリーズの第2 号として出版されました。

 

 

Adolf Meyer / A Bauhaus Experimental House Lars Muller Publishers  ¥6,710

 

実験的な一軒家であるハウス・アム・ホルンは、1923 年に開催された初めてのバウハウスの展覧会のために建てられ、そのデザインはゲオルク・ムッヘが担当しました。

ウォルター・グロピウスの右腕であり親友であったアドルフ・マイヤーはコンストラクション・マネジメントを担当しました。

ハウス・アム・ホルンに関する書籍は、1924 年の夏に編纂され、Bauhausbücher シリーズの第3 巻目となりました。ウォルター・グロピウスによる「住宅産業」についてのエッセイに続き、

ゲオルク・ムッヘが模型建築の設計を紹介。アドルフ・マイヤーは、その技術的な実行と、関係する企業の詳細について述べています。

 

 

Oskar Schlemmer / The Theater of the Bauhaus Lars Muller Publishers  ¥6,710

 

オスカー・シュレンマーは絵画や彫刻、ダンスなど様々な分野で活躍し、バウハウスの教師としても有名で、実験的な作品が多くみられる多彩なアーティストです。

仮面舞踏を、ダンス、仮面舞踏、音楽を総合した「芸術像」として発展させたことで知られています。
バウハウスにおいての舞台は、ワイマール時代に始まったのものですが、彼によって本格的に形成されました。この第4 巻では、バウハウスの舞台の概念を紹介しています。

 

 

Piet Mondrian /New Design – Neoplasticism, Nieuwe Beelding Lars Muller Publishers  ¥5,720

 

ピート・モンドリアンはバウハウスのメンバーとして活動していた訳ではないが、よくその名前関連して言及される画家です。

デ・ステイル運動の創設者であるモンドリアンは、直線的な構図と原色を使用した色彩表現を提唱し、バウハウスの関係者の中で大好評を博していました。

彼の作品は多くのバウハウスの巨匠にとって重要なものであり、それはバウハウスの建築、プロダクトデザイン、タイポグラフィ、グラフィックデザイン、そして絵画などにその影響が見られます。

本書はモンドリアンがデ・ステイル誌のために書いたエッセイを翻訳し、Bauhausbücher シリーズの第5 号として出版したものです。

 

 

Theo van Doesburg /Principles of Neo-Plastic Art Lars Muller Publishers  ¥5,720

 

テオ・ファン・ドゥースブルフは、画家、作家、建築家、タイポグラファー、そして芸術理論家として、あらゆる取り組みを行なった人で、本書では、ビジュアルアートの初歩的な概念を一般に理解させることを試みています。

彼は、社会のパラダイムシフトと、芸術や芸術理論に対する理解の変化の両方に対処しなければならない、当時の「近代芸術家」を対象としていたのです。

ファン・ドゥースブルフは、理論は創造的な実践の必然的な帰結であると述べています。

 

 

Walter Gropius /New Works from the Bauhaus Workshops Lars Muller Publishers ¥7,700

 

生活、クラフトマンシップ、芸術をひとつ屋根の下で統合することを目指したバウハウス。本書では、バウハウスの作業場がヴァルター・グロピウスによって包括的に紹介されています。

書籍内では、教育の基本理念、現代の建築の発展、そして生活用具に対するバウハウスの視点、つまり、それぞれのオブジェクトに最も適した形を見出すという視点を示しています。

また、ワイマールにあるバウハウスの工房の家具、金属、織物、陶磁器なども紹介されています。

 

 

László Moholy-Nagy /Painting, Photography, Film Lars Muller Publishers ¥7,700

 

1923 年、ワイマール・バウハウスに招かれたモホリ=ナジ・ラースローは、すぐにバウハウスの巨匠たちの仲間入りを果たした。

バウハウスがデッサウに移転すると、モホリ=ナジはヴァルター・グロピウスと共同でBauhausbücher シリーズを出版し始めました。

モホリ=ナジはBauhausbücher シリーズのデザイン・編集に加え、自らも『Painting, Photography, Film』という伝説的なタイトルを制作しています。

本書では、写真や映像が絵画と同じレベルの芸術として認められるためのモホリ=ナジの取り組みが説明されています。

 

 

Wassily Kandinsky / Point and Line to Plane Lars Muller Publishers ¥8,580

 

Bauhausbücher シリーズの第9 巻となる「点と線と面」は、ワシリー・カンディンスキーの代表的な論文「芸術における精神的なもの」の続編と見ることができるでしょう。

カンディンスキーは、点、線、面の構成が異なれば、見る者に与える感情も異なるという説を唱えています。

カンディンスキーは、点(最も集中的で最小の図形の単位)から出発して、すべての絵画的形態をコントラストの遊びであると理解したのです。

本書に掲載されているエッセイは、形とそれが見る者に与える影響についての美学的な分析であり、20 世紀の美術理論に関する最も重要な一冊と言えます。

 

 

Jacobus Johannes Pieter Oud /Dutch Architecture Lars Muller Pubishers  ¥7,700

 

「私は美術史家ではなく、建築家です。私にとって、未来は過去よりも重要であり、すでに起こったことを研究するよりも、これから起こることを調査したいのです。」

シリーズの第10 巻に掲載されたアウトの「告白」はこのように始まります。J.J.P. アウトはオランダの建築家で、デ・ステイルの立ち上げに関わった初期メンバーです。

後に自国の範囲をはるかに超えた建築における新即物主義の草分けとなった人物で、ヴァルター・グロピウスは若き日から、アウトたちの理念と意義の大きさを把握していたといいます。

 

 

Kasimir Malevich / The Non-objective World Lars Muller Publishers  ¥7,700

 

キエフ近郊の村に生まれたカジミール・マレーヴィチは、ロシア・アヴァンギャルドの1つである「シュプレマティズム」の代表的な芸術家として知られ、

その先駆的な作品は、20 世紀の抽象芸術の発展に大きな影響を与えました。
モンドリアンと同じく、バウハウスの正式なメンバーではなかったカジミールですが、バウハウスの思想と密接な関係を持っています。

本書はロシア前衛芸術家であるカジミールの生前に出版された唯一の書籍であり、芸術の持つ本来の顔から生活の仮面を剥ぎ取るという、彼の晩年の仕事の基礎を築いたものです。

 

 

Walter Gropius / Bauhaus Buildings Dessau Lars Muller Publishers ¥9,570

 

本書はヴァルター・グロピウスによる、デッサウのバウハウスを包括的に紹介した一冊です。
バウハウスの起源と発展の概要に加え、バウハウス新校舎と関連するマスターズハウスの建築設計を、証拠写真や計画スケッチをもとに紹介しています。

 

 

Albert Gleizes / Cubism Lars Muller Publishers ¥7,700

 

アルベール・グレーズはフランスの画家で、キュビズム運動の創始者として知られています。

また、オランダの前衛運動デ・ステイルのメンバーとしても活動しており、のちのバウハウスの創設に彼の理論は大きな営業を与えています。

彼は正式なバウハウスのメンバーではありませんでしたが、バウハウスに捧げたキュビズムに関するエッセイがあり、それが本書に掲載されています。

 

 

László Moholy-Nagy / From Material to Architecture Lars Muller Publishers  ¥9,570

シリーズの最後となる本書は、モホリ=ナジ・ラースローがバウハウスで行なった教育プログラムの主要な内容を収録しています。

学生たちが日々実践に向かって成長する様子を収録しており、「Jedermann ist begabt」(すべての人に才能がある)という教育理念は、1919 年から1933 年の終了まで、

バウハウスにおける教育の中心的存在でした。

 

 

 

Staatliches Bauhaus in Weimar 1919–1923 (State Bauhaus in Weimar 1919–1923) Lars Muller Publishers ¥13,200

 

バウハウスが開校してから初めての展覧会は4 年後に開催され、本書はその際に出版された「Staatliches Bauhaus in Weimar 1919-1923」の複製版です。

さまざまな作品をまとめたこのカタログは、バウハウスの理念を初めて紙に書き表し、その可能性を示したものでした。
パウル・クレーやワシリー・カンディンスキーの考え方や、さまざまなワークショップで採用された教育方法、国営のバウハウスの仕組みや技術と芸術の融合を求める独自の改革プログラムなどが

紹介されている一冊となっております。

 

 

bauhaus journal 1926–1931 Lars Muller Publishers ¥13,200

 

本書は14 冊のバウハウスジャーナル(当時配布されていた校内誌)とその解説が書かれた本がスリップケースに収まっている書籍です。
バウハウスジャーナルは1926 年から1931 年の間にウォルター・グロピウスとラースロー・モホリナジの主導もと、定期的に発行されていました。
その紙面には、ヨゼフ・アルバース、ワシリー・カンディンスキー、ポール・クレー、マルセル・ブロイヤー、ミース・ファン・デル・ローエなどの考えなどが掲載されていました。
バウハウス設立から100 年経ったタイミングで復刊された一冊です。

 

 

 

いかかでしたでしょうか?

 

かなり内容盛りだくさんの内容となりましたが、F/CE.のアパレルとも絶妙にマッチしたウィンドウディスプレイも是非実際に足を運んで見に来ていただければと思います。

 

今回ご紹介させていただいた書籍は全てサンプルのご用意がございますので、店頭で実際にご覧いただくことができます。

 

バウハウスの教育理念をもとに制作したF/CE. 2023 Spring & Summerのアイテムたちとバウハウスにまつわる書籍が融合した空間を、是非店頭でもお楽しみください。

 

皆様のご来店、お待ちしております。

 

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